日光浴のすすめ

現在の日本では、美肌ブームなどの影響もあって

日光に当たる事を避ける方が多く見られます。

また、屋内での座り仕事の方など、日中屋内で過ごす方も多いと思います。

当院では、「水を飲む」「歩く」「しゃがむ」など

日常で当たり前だけど、やれていない事を見直していただいたりしています。

今回の「日光浴」も最も基本的で簡単な健康法です。

太陽光を浴びることで、身体に様々な健康をもたらしてくれます。

そんな「日光浴」についてまとめてみましたので、意識して心がけていきましょう!

日光浴をしましょう!

太陽の画像

1.自律神経の乱れが整う

朝起きたら窓を開けて日光をみましょう。

そうする事で、脳内からセロトニンが分泌され、体内時計がリセットされます。

そして、自律神経が正しく働くことで、昼間は交感神経優位になって活動的に過ごせ、夜は副交感神経優位になって、ゆったりと睡眠で体を回復する事ができます。

2.体内時計がリセットされる

体内時計は光を浴びたり暗さを感じることで調整されています。

日光はセロトニンの分泌を促すことで体内時計を正常にするはたらきがあります。 起床時に日光を浴びることで、一日の始まりを体がきちんと認識することができ、体内時計が適切にはたらきます。

3.免疫力が高まる

ビタミンDには免疫力を高める作用もあるので、風邪やインフルエンザにかかりにくくなります。

免疫作用によってウイルスの侵入を防げますから、あらゆる病気になりにくい体になることができるでしょう。

4.血圧を下げる効果がある

日光浴をすることで血圧を下げる効果もあります。

紫外線を浴びることで皮膚細胞から一酸化窒素が放出されて、これが血管を拡張させて血圧を下げてくれます。

5.骨を強くする

紫外線でビタミンDが生成されると、カルシウムを効率的に吸収することができます。さらに骨の新陳代謝も活発に行われるようになるため、歯や骨を健康な状態に維持することができます。

近年カルシウム不足による骨粗しょう症になる人が増えています。骨がスカスカな状態になると、少し転んだだけで骨折をしてしまいます。特に高齢者になってから骨折をしてしまうと寝たきりになってしまうこともあるので、骨を丈夫に保ち続けることはとても大切です。

6.筋肉強化の効果

日光浴で生成されたビタミンDが筋肉に取り込まれると、タンパク質の合成が促進されて筋肉が強化されます。また、神経細胞の活性化も期待されます。

また、加齢での筋力の低下を予防するのに日光浴が有効です。

7.実は美肌効果がある

ビタミンDは紫外線を浴びることで体内生成できる美肌効果を持ったビタミンです。

太陽光を浴びることによって、体内のコレステロールがビタミンDに変化し、肌や皮膚の殺菌作用の他にも歯や骨の形成にも欠かすことのできない成分になります。

8.ダイエット効果がある

紫外線で生成されたビタミンDは活性型ビタミンDと呼ばれており、脂肪燃焼効果があります。

また、太陽光を浴びることで、脂肪を蓄える働きが減少し、 脂肪を貯めにくい体に変化するため、皮下脂肪を減らしてダイエットやメタボリックを予防することができます。

日光浴で身体が程よく温まり血行が良くなることで新陳代謝が上がり、内臓の動きも活性化され、老廃物を排出することができるのでアンチエイジングにも効果があります。

9.不妊の改善につながる

ビタミンDは細胞を増殖させたり分化させる働きにも関わっています。

実際にビタミンDの濃度を上げることが女性の排卵を促すことに繋がるという試験結果が報告されました。

お産においても、お腹の赤ちゃんと自分自身の健康を守ることもできますし、妊活中にビタミンDは欠かせない存在となります。

10.快眠効果がある

日光浴は睡眠にも大きな影響があると言われています。
日光を浴びることで生成されるセロトニンは夜になると
「メラトニン」という物質に変化します。

これは、脳内の温度を下げて眠りを誘発する効果があるとされているため、
日中太陽光を浴びることで、夜眠りやすくなるのです。

人が眠くなるのには次の2つのホルモンが関係しています。

  • セロトニン…覚醒させるホルモン。光を浴びることで分泌
  • メラトニン…睡眠を促すホルモン。覚醒後14~16時間後に分泌

※例えば7時に起床した人は、それから14~16時間後である21時~23時の間に眠気がやってくるということです。

11.長寿効果がある

ビタミンDには「長寿効果」があるとも言われています。

なぜなら、ビタミンDが骨を丈夫にしたり、体の免疫を高めてくれたり、
細胞レベルの老化までも防ぐ効果があることと関連しているからです。

実際、65歳以上を対象にした実験によると、ビタミンDが多い人は
少ない人に比べて、死亡するリスクが半減するという研究結果が
出ています。

12.がんの予防

ビタミンDの体内量を保つことで内臓にできるガンと白血病のリスクが最大80%減少することが分かっています。

特に大腸がんと乳がんでは体内のビタミンD量が高いほど生存率の増加傾向が顕著に表れています。

13.糖尿病や心臓疾患、高血圧のリスクを下げる

ビタミンDが不足すると、糖尿病や心臓疾患、高血圧になりやすくなります。

2010年2月には厚生労働省が「ビタミンDは糖尿病予防に効果がある」と発表しています。

また紫外線を浴びると皮膚細胞から一酸化窒素が出て、この一酸化窒素により血管を拡張され血圧を下げることができます。

高血圧は脳卒中や心臓病に原因であるため、高血圧を予防することができれば、生活習慣病になりにくくなると言えます。

14.アトピーに効果的

日光に当たることで悪化するとも言われるアトピー性皮膚炎ですが、それは少し違っています。

赤外線で温まることでかゆみや赤みが増えることは確かですが、濡れタオルなどで冷やしながらの日光浴はアトピー改善効果があるのです。

紫外線の免疫抑制効果は皮膚のアレルギー反応を抑制します。紫外線には細胞増殖を抑制する効果もあるため、治癒しにくいと言われる乾癬にも効果があることが知られています。

明るい木陰で日光浴をしながら散歩することで新陳代謝も活発になり、アトピーの症状も軽快します。

15.認知症予防

65歳以上で発症する認知症はビタミンDが少なくなり、脳の認知機能に異常が起こることで発症することがわかっています。脳機能を発達させるために日光浴はとても大事なことだと言えます。

このように日光浴をして太陽光を浴びることは脳機能や感情を正常な状態にすることができます。

頭が回らない人や気分が落ち込みやすい人は日光浴をしてみましょう。

16.うつ病の予防

朝起きてすぐに太陽光を浴びることで、セロトニンという物質が脳内に分泌されます。セロトニンは身体を覚醒させて、活発に活動できる状態にするために欠かせない物質です。気持ちを明るくして、元気に活動できるようにします。

セロトニンは幸福感や安心感をもたらして、日々のストレスを解消させ、憂うつで不安な気持ちを和らげる効果もあります。

そのためうつ病予防に効果があると言われています。

実際うつ病の人は気持ちが下がって落ち込んだ状態になっていますが、それはセロトニン分泌が不足しているからと言えます。

うつ病を治療する際に太陽光を浴びることを推奨しているぐらいうつ病に効果があると言えます。

 

宮田カイロプラクティック